長い時間がかかりましたが、とうとう海外セブン-イレブンは非接触型決済を導入する準備が整いました。同コンビニエンスストア・チェーンは以前にも示唆されていたように、Apple PayとGoogle Payをアメリカの店舗にてサポートすることになったのです。
「ほとんどの」アメリカ国内の店舗は9月末までに、Apple PayとGoogle Payをサポートします。またセブンイレブンからEngadgetに伝えられたところによると、技術的には8月からロールアウトが始まっていたようです。すでに同コンビニではSamsung Payが利用できますが、今回のサポート追加により原理的にはどの買い物客でも、深夜にお菓子を買えるようになるのです。
これは単純なサポート追加ですが、そこに至るまでは長い道のりがありました。セブン-イレブンはモバイル決済システム「CurrentC」を大々的に導入し、より商業的にメリットのある(しかし不便な)技術を利用してもらうために、これまで断固としてNFCによる支払いに対応することを拒んできたのです。
CurrentCは現在展開に苦しんでおり、一方でNFCは利用箇所を広めドラッグストア「Rita Aid」などでも使えるようになりました。そしてセブン-イレブンがApple PayやGoogle Payに対応したことで、お財布よりもスマートフォンで支払いたい買い物客が古臭さを感じることはなくなるのです。