テスラが、普及型EVセダンModel 3の予約権保持者に対して、特定の後輪駆動モデルなら即納が可能だとする内容のメールを送っていることがわかりました。メールには9月10日から即納車の受付を開始することとにくわえて「先着順」と記されており、もう2年以上も待たされている予約者の一部には魅力的なオファーと言えそうです。
テスラがこの「限られた」即納車をどれほど用意しているのかは不明ながら、こうした施策を打ち出す以上は、特定の顧客のオーダーに沿っていないModel 3がそれなりの台数、できあがっていると考えられます。
たとえば3万5000ドルのベースモデルを予約した人の場合、その納車は2019年まで始まらないことがわかっています。ならばオプションぶんの金額を追加で支払ってでも、いまここで即納車を選ぼうという人は多そうです。
この施策は、少しでもModel 3の生産性を上げ、出荷台数を増やそうとするテスラの必死さを反映したものと言えるかもしれません。テスラはModel 3が利益を生み出せることを証明したいはずで、その実現のためには積極的に予約を消化していかなければなりません。