スタートアップのスタンダード・コグニション(Standard Cognition)はレジなし小売店をサンフランシスコにオープンすることで、米アマゾンから話題をさらおうとしているようです。
Amazon Goは現在シアトル地域にて、3店舗が展開されています。スタンダード・コグニションの店舗はすでに一般公開されており、これは同社の小売事業に対する野望を象徴する初の実証テストとなります。
ミッドマーケット近くにある店舗では、商品をレジでスキャンしたり、あるいはゲートを通過することなく購入できます。まず店舗に到着したらアプリでチェックインすると、顧客が手にとった商品をカメラシステムで追跡し、バッグに入れたか、ポケットに入れたか、あるいは元の場所(あるいは違う場所)に戻したかを検知するのです。そして店舗を離れれば、会計処理が行われメールでレシートが送られます。
サンフランシスコの店舗にてスタンダード・コグニションは実証実験と、新機能のトライアルを実施します。また営業時間の延長(現在は1日たったの数時間)や商品数の増強が、数週間以内に計画されているのです。さらに、店舗で同時に買い物できる人数の増加も予定されています。
スタンダード・コグニションは顧客の生体情報を集めたり、顔認証システムは利用しないとしています。また他社への技術提供も行い、2020年に開催される東京オリンピックに向けて日本で数千店舗に採用される予定です。
※9月11日訂正:記事冒頭のスタンダード・コグニションによるレジ無人化システム導入店舗と、アマゾンの関係性に関する記述を一部改めました。