「Googleの企業向け推奨スマホ」にタフネス端末が追加。カテゴリは「頑丈な端末」

IT狐 573 ビュー | 2018/09/07

Googleは今年の初め、セキュリティや端末管理の面で企業ユースに最適な端末を定義するAndroid Enterprise Recommendedを開始しました。

推奨端末の主な要件としては、初期導入OSがAndroid 7.0以上で最低スペックがRAM 2GB、ストレージ32GB、SoCの動作クロックは1.4GHz以上、バッテリー駆動時間が8時間以上など。また最低3年間、Googleのセキュリティアップデートを90日以内に配布することなども盛り込まれています。

7メーカー21機種で始まった取り組みは、現在、42機種にまで拡大しており、今回はさらに、いわゆるタフネススマホとなる「頑丈な端末」カテゴリが新設されました。これにともない、従来の端末は「高性能な端末」と括られています。

「頑丈な端末」として必要な要件は、OSがAndroid 7.0以降でRAM2GBという点は同じ。ただストレージは16GB、SoCの動作クロックは1.1GHz以上とやや仕様を落としています。さらに新しく、落下試験基準としてMIL-STD-810G または IEC 62-2-32(最低 1.2 m の高さからコンクリート面への複数回の落下)をクリアすることが加わり、防水防塵もIP64以上が求められています。

また、セキュリティアップデートは90日以内のアップデートは変わりませんが、期間が5年間に延長されており、より長く使い続けられる端末を選べるようになっています。

肝心の対象端末は、DolphinやPoint Mobile、Sonim、Zebraとあまり聞いたことがないメーカーの端末が並んでいます。企業向け端末で、基本的に一般販売していないものばかりなので、知名度が低くても仕方がいのかもしれません。ちなみにZebraは日本でもスマホを販売しています。

現状ではCAT(キャタピラー)をはじめとする、この分野でのメジャーメーカーが含まれていませんが、セキュリティアップデートの要件がクリアできていないためと考えられます。なお、パナソニック(法人向けにTOUGHPADを販売)などのメーカーとも協力しており、今後、ラインナップへの追加に向け、検証を行うとのことです。

記事転載:https://japanese.engadget.com/