
また、購入予定のユーザーにとって心強いのが「スムーズな生産と強力な出荷の勢い」というフレーズが見られること。初期のiPhone Xで多くの人を嘆かせた品不足は、今回は起こらないか速やかに解消されるかもしれません。
台湾の製造業界誌DigitTmesは、サプライチェーン筋の情報として、安価とされる6.1インチLCDモデルの売上に大きな勢いがあるとの予測を報じています。「6.1インチモデルの全体的なデザインと驚異的なアップグレード、それに価格の優位性により、前世代の2つ(iPhone 8/8 Plus)よりもはるかに強力な出荷の勢いがあるはず」とのこと。
これにより、TSMCやFoxconnといった主要サプライチェーン企業の売上高は、2018年第4四半期にさらなる伸びが期待できるとか。特に新iPhoneに搭載されるA12(仮称)プロセッサを独占生産するTSMCは、例のウィルス感染騒動により第3四半期で受けた影響から、第4四半期には完全に回復するとされています。
そうした予測の中でも目を引くのが「ほとんどのサプライチェーンパートナーは、第4四半期のピークに達する前に、スムーズな生産と強力な出荷の勢いで収入が大幅に増加すると予想されている」との記述です。今年は「iPhone Xs(仮称)難民」はあまり出ない可能性があります。
新iPhone3タイプの価格に関しては、5.8インチOLEDモデルが約899〜949ドル、6.1インチLCDモデルは約699〜749ドル、6.5インチOLEDモデルは999ドルから、とする予測レポートが発表されていました。Face IDなどiPhone Xとほぼ同等の機能を持つといわれる6.1インチLCDモデルが、現行のiPhone 8と同価格の699ドルで発売されるとすれば、たしかに爆発的な人気が出そうです。
また、台湾の新聞メディアUnited Daily Newsは、5.8インチと6.1インチ、6.5インチの売上高比率が約2:5:3と予測する記事を報じていました。つまり「OLED版2つを合計した台数」が売れると期待される6.1インチLCDモデルが、スマートフォン業界の台風の目になるかもしれません。