次世代の移動体通信規格である「5G」ですが、日本では2020年、海外では2019年にも商用サービスが開始される見込み(カタールでは見切り発車的にサービスが開始されています)です。それにあわせ、各スマートフォンメーカーも5G端末の開発を本格化させており、8月初めにはmotorolaが5G対応のmoto modを発表しています(ただし発売は2019年)。
そんな中、中国Xiaomiの広報担当 Donovan Sung氏が5Gの接続テストに成功したとのツイートを行っています。
We’ve successfully tested 5G data connections on Xiaomi phones, and we can’t wait for the official rollout of 5G next year! ??
5G download speeds are more than 10X faster than 4G speeds. What’s everyone looking forward to the most? ⚡⚡️⚡️ https://t.co/vLAH3wosni
— Donovan Sung (@donovansung) 2018年9月3日
使用した端末について言及はありませんが、先日画像が公開されていた新端末Mi MIX3のように見えます。もちろん、Mi MIX3が5G対応するという話ではなく、テスト用に5Gモデム(おそらくはQualcommのX50)を組み込んだものだと考えられますが、今後、5Gに対応したMi MIX3 5Gなどが登場する可能性もありそうです。
Xiaomiに先立ち、日本でも端末を販売するOPPOは、8月末に5Gの接続テストが成功したと発表しています。このテスト、10MHz帯域幅のLTE Band 5と20MHz帯域幅の5G NR n78を連携させた、3GPP Release 15のNSA(Non Stand Alone)規格に基づいて行われたとのこと。端末はOPPO R15に5GモデムX50を組み込んだテスト端末が使用されています。
なお、3月には5G端末の開発を促進するための業界団体「5G Device Forerunner Initiative」が発足。XiaomiとOPPOもこの団体に参加するメンバーです。他にはSamsungやHUAWEI、Vivo、HTCなども名を連ねており、これらのメーカーからも年末にかけて5G対応のテスト、そして対応端末の発表があるものと考えられます。
日本では商用サービス開始が2020年ということもあり、まだ先の話と感じていた5Gですが、世界ではもう間もなく商用サービスが本格スタートしそうな勢いです。5Gのスタートに向け、世界初の5G端末をリリースするのはどこなのかも注目していきたいところです。