Googleが2018年にスマートウォッチを投入するという噂は長らく語られてきましたが、実物の「Pixel Watch(仮称)」を目にするのはまだ先となります。同社でWear OS部門のエンジニアリング・ディレクターを務めるマイルズ・バー(Miles Barr)氏はTom’s Guideに対し、Googleがスマートウォッチ製品を今年投入する計画がないことを認めました。
そのかわり、GoogleはFossilやカシオなどWear OS搭載スマートウォッチを独自開発している他社と協力し、将来に備えてソフトウェアの改善に務めるとしています。
これまで海外サイトなどでは、GoogleがPixel Watchを「Pixel 3」と同時に10月のハードウェアイベントにて発表すると伝えられてきました。また9月10日には、クアルコムはWear OSデバイスを発展させる新型プロセッサの発表会を予定しており、Googleのスマートウォッチにもこのプロセッサが搭載されると期待されていたのです。さらについ先日には、GoogleはWear OSの最新バージョンを公開しました。ですので、これらがGoogleのPixel Watch発表の予兆だと思っていた人は、おそらくがっかりしたことでしょう。
バー氏はTom’s Guideに対し、「誰にでも合うスマートウォッチに、我々はまだ至っていないと思う。現在、我々はパートナーに集中している」と語っています。また同氏は将来のPixel Watchがどのような姿になるのかのヒントと、最新Wear OSの中核となるGoogle Assistantへの注力を示唆しました。
現在GoogleはWear OSにスポットライトを当てており、とくにバッテリー駆動時間の最適化に取り組んでいます。来年前半には、事態を改善させるAndroid OSの電源管理機能の流れを組むバッテリー性能向上のためのアップデートが配信される予定です。
編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Kris Holt