MacBook Pro(2018)使いはぜひ導入を。最新OSアップデートはカーネルパニックやノイズ問題の対処

IT狐 633 ビュー | 2018/08/30

MacBook Pro

8月28日に配信開始された、MacBook Pro(2018)向けmac OS High Sierra 10.13.追加アップデート2。発熱対策に続く、同モデル向けの追加アップデートでは2度目となりますが、公式リリースでは「安定性と信頼性の向上」とのみ述べられていました。

実はこのアップデートは、同モデルでユーザーから報告されていた、オーディオのノイズやカーネルパニック障害を含む、いくつかの問題に対処したもので、全てのMacBook Pro 2018ユーザーにインストールが推奨されると伝えられています。

冒頭で紹介したMacBook Pro(2018)の問題とは、一部個体にて発生するもの。主に2つの障害が報告されていました。1つはWindowsのブルースクリーンに相当するカーネルパニックが起きること。もう1つは音楽の再生中などにクラック音(何かを壊すような音)が発生する症状です。

米MacRumorsの問い合わせに対して、アップルは、今回のアップデートにて、これら2つを含むいくつかの問題に対応したと述べたとのこと。ただし現状で、実際にアップデートをインストールしたユーザーからの報告は「症状が解決した」「いや、されていない」と、評価が分かれている状況です。

たとえばアップルサポートコミュニティでは、アップデート適用後には、iTunesが「もはやノイズを出さない」といった報告があります。このユーザーは「アップデート前には約1時間も再生すれば発生しましたが、今のところ約3時間再生してもノイズが聞こえません」と述べています。

しかし、大手ネット掲示板Redditの投稿では「SafariでYouTubeのコンテンツを再生中に、今でもノイズが聞こえてくる」とのコメントも。もっとも、同じ投稿内では「Spotifyアプリでは問題はない」とも言われているため、アプリごとに症状が異なるのかもしれません。

そしてカーネルパニックについては、少なくとも1人から再発したとの報告があります。MacRumorsのフォーラムメンバーは、アップデート後もカーネルパニックが起きたとして、BridgeOS(Apple T2チップの制御OS)のシステムクラッシュが記録されたログを公開したとのこと。

このように、もともと一部個体で発生していた症状である点や、アップデートが出てから間もないこともあり、評価は様々です。しかしいずれにせよ、オーディオに関しては、ノイズが出るアプリが減ったことは確かなようです。

ファイルサイズが1.3GBもあるため少しダウンロードは躊躇われますが、該当するMacBook Pro(2018)をお持ちの方は、なるべく早くアップデートしたほうが良さそうです。

記事:itfox.jp