およそ半分にあたるiPhoneユーザーが、新しいiPhoneに買い替えを検討しているとの調査結果を、アメリカの投資会社が発表しました。Androidユーザーも、19%がiPhoneへの買い替えを希望しています。
iPhone X発表前の昨年より高い購入意向
投資会社Loup Venturesが、アメリカの消費者530人を対象に実施した調査の結果、iPhoneユーザーの約半数にあたる48%が、新しいiPhoneへの買い替え意向を示しています。
これは、発表前のiPhone Xに関する噂が飛び交っていた2017年6月の25%と比べると、非常に高い数値となっています。
Loup Venturesは、購入意向と実際の購入はモデルによって異なり、実際の販売数とは分けて考える必要があると注意書きをつけています。
買い替え希望者の43%は「今秋の新型iPhone」
新しいiPhoneへの買い替えを希望する回答者に、購入したいモデルを聞いたところ、「今秋発表される新型」が42.27%でトップでした。
以下、「iPhone X」が17.53%、「iPhone8」が16.48%と、2017年発売モデルの購入希望者が3割強を占めています。
Android→iPhoneの乗り替え意向も上昇
調査回答者530名中、212名(40%)を占めるAndroidユーザーの19%が1年以内にiPhoneに買い替えたいと回答しています。
この割合は、昨年の12%から上昇しています。
高まるARへの関心
AR(拡張現実)機能がスマートフォンの購入意向に影響するかを尋ねたところ、32%の回答者が購入意向が高まる、と回答しています。
2017年9月の調査では21%でしたので、この1年間で、ユーザーのARへの関心が高まっていることがわかります。
iPhoneの販売台数は約2億台の安定成長
Loup VenturesはiPhoneの販売について、0%~5%の安定的な成長が見込める、との見通しを発表しています。
同社は、世界に8億500万台以上あるアクティブ端末と、90%の再購入率、3.5年の買い替えサイクルから、iPhoneの年間販売台数は2億900万台に相当する、と試算しています。
これは、ウォール街の予測である2億1,900万台をやや下回る数字となります