ノッチの有無を再び問うスマホがOPPOとVivoから登場:山根博士のスマホよもやま話

IT狐 384 ビュー | 2018/08/30

ノッチの有無を再び問うスマホがOPPOとVivoから登場:山根博士のスマホよもやま話

最近のスマートフォンはディスプレイ上部へのノッチ付きが当たり前になり、ノッチは一つのトレンドになっています。しかしノッチはユーザーが求めているものや、メーカーとしても積極的に採用したいものではない、と思わせる製品が出てきました。OPPOの「R17」とVivoの「X23」です。

ノッチの採用はスマートフォンのフロント面の全画面化を疑似的に実現できます。上下左右のベゼルを極限まで薄くし、見た目のデザインも美しくなります。各社がベゼルレスデザインを進める中で、丸いホームボタンという伝統を守っていたiPhoneがノッチディスプレイを採用した「iPhone X」のは、他社に先駆け一気に全画面化を進めデザイン面で他社をリードしようという、アップルならではの戦略でした。

いまやどのメーカーのスマートフォンもノッチが当たり前のため、ディスプレイ上部の日表示エリアも気にならなくなりつつあります。ところがOPPOとVivoの最新モデルはノッチの存在を否定するディスプレイを採用しました。OPPOの「R17」、Vivoの「X23」はフロント上部のカメラ部分だけがわずかにディスプレイに食い込んでいる、ノッチ面積を最小にしたデザインとなっています。

ノッチの有無を再び問うスマホがOPPOとVivoから登場:山根博士のスマホよもやま話

OPPOもVivoもディスプレイの大型化は早い時期から取り組んでいます。Vivoは世界に先駆けてディスプレイ埋め込み型の指紋認証センサーを採用しましたが、これは本体前面下部の指紋認証センサーを廃止するためです。もちろん背面に指紋認証センサーを搭載すればよいのでしょうが、「スマートフォン本体に余計なボタンを無くす」ことで、本体デザインを洗練したものにしたいのでしょう。X23も指紋認証センサーはディスプレイ内蔵型です。

ノッチの有無を再び問うスマホがOPPOとVivoから登場:山根博士のスマホよもやま話

この2社はルーツを同じ企業(BBK、広東歩歩高)としていることから製品の開発戦略も同じ方向を向いているように見えます。ノッチに関しても今年に入ってからOPPOは「FIND X」、Vivoは「NEX」とカメラを収納式にしたモデルを出して、ノッチ廃止をいち早く実現しています。

ノッチの有無を再び問うスマホがOPPOとVivoから登場:山根博士のスマホよもやま話

ノッチが不要でないのならば、カメラ部分をモーターで動かし収納させるという、コストがかかる機構を開発する必要はありません。また可動部が増えれば故障の発生率も高まります。それでも両社はあえてカメラを本体内に収納できる端末を開発し、真の「前面フルディスプレイ」を実現しています。

ノッチの有無を再び問うスマホがOPPOとVivoから登場:山根博士のスマホよもやま話

OPPOもVivoも製品の目指す方向は「プレミアム」な製品です。それは高いコストをかけて高品質なものを作るのではなく、コストに見合う以上の品質の製品を投入し、消費者に満足感を与えるというものです。両者の主力モデルはSnapdragon 600シリーズを採用し他社のハイエンドモデルよりコストを下げています。総合的なパフォーマンスは落ちますが、カメラは高性能なものを備えており、カメラフォンとしては十分な性能を有しています。しかも本体の仕上げは美しくしています。日本で投入した「R15 Neo」も2万円台でダイヤモンドカットのデザインは同価格帯モデルの中でも際立って目立つ存在です。

ノッチの有無を再び問うスマホがOPPOとVivoから登場:山根博士のスマホよもやま話

その両者の上位モデルが相次いでノッチレスディスプレイを採用しているということは、両者の考えは「プレミアムデザイン=真の全画面ディスプレイ」なのでしょう。グーグルもAndroid OSで正式にノッチの存在をサポートするようになり、今後ノッチディスプレイは業界の標準となっていくでしょうが、OPPOとVivoはあえてノッチの無いモデルを今後増やしていくと思われます。

R17、X23に対して海外の消費者がどのような判断を下すのか。それにより今後他社も同じ動きを見せるかもしれませんね。

記事:itfox.jp