あなただけではない。誰もが、iPhoneのバッテリーを長く持たせたい。だが、もしかしたら正しい方法を実践していないかもしれない。
非常に多くの人がiPhoneを持っている。だから、iPhoneのバッテリーに関する多くの知恵は、迷信に近いのかも。
とはいえ、バッテリーを長持ちさせるための設定や使い方がないわけではない。
iPhoneのバッテリーについての5つの迷信と、対応策を見てみよう。
迷信その1:使用していないアプリを閉じると、バッテリーが長持ちする。
バッテリーを節約するために、取りつかれたようにアプリを閉じる人に会ったことがあるはず。
彼らはホームボタンを2回押し、アプリを上にスワイプし続ける。画面からアプリがすべてなくなるまで。
だが実際のところ、これはバッテリーを節約しないどころか、閉じてしまったアプリを再び立ち上げる際に余計に電力を使うことになる。アップルのソフトウエア部門のトップも、ユーザーに宛てたメールで認めている。
アップルのサポートページには、「App は反応しなくなった場合に限り、強制終了してください」と書かれている。
迷信その2:一晩中充電し続けると、バッテリーを痛める。
長年、一部のユーザーは一晩中、iPhoneを充電し続けることは、バッテリーを痛めると主張してきた。
数年前には正しかったかもしれないが、今は大げさ。
そうではなく、バッテリーの寿命は「サイクル・カウント」、つまりバッテリーの充電回数に依存している。
iPhoneを含む最新のスマートフォンには、高度な電力管理システムが搭載されており、充電時に必要以上の電流が流れないようになっている。つまり100%充電した後に、iPhoneを充電器につなぎ続けていても、なんの影響もない。
「すべての充電式バッテリーは消耗品で、その耐用年数 (寿命) には限りがあり、いずれは容量やパフォーマンスが低下して交換が必要になります」とアップルのサポートページに書かれている。
迷信その3:バッテリーを交換すると、バッテリーの持ちは改善する。
2017年、アップルは、古い、もしくはバッテリーが劣化したiPhoneではプロセッサーに送る電流を減らしていたことが発覚するというスキャンダルがあった。
簡単に言えば、アップルは一部のiPhoneを動作が遅くなったように見せていた。アップルはソフトウエアアップデートでこの問題を改修し、対象機種のバッテリー交換費用を減額する措置を打ち出した。
だがバッテリー交換は、バッテリーの持ちについてのすべての問題を解決するわけではない。もちろん、解決する人もいる。だがアップルストアに行き、そこで「あなたのバッテリーは問題ありません」と言われたなら、おそらくその通り。
「実際に新しいバッテリーが必要なiPhoneは10%以下だと思う」とアメリカ中西部のアップルストアで働くジーニアスは2018年1月、Business Insiderに語った。
バッテリー交換が必要かどうかは、設定>バッテリー>バッテリーの状態(ベータ)、で確認できる。
表示されない場合は、おそらくiOSのアップデートが必要だろう。
「最大容量」が80%未満なら、交換した方がいいだろう。そうではなく、数%減っている程度なら、すぐに交換する必要はない。
迷信その4:BluetoothやWiFiといった機能をオフにすると、常にバッテリーの持ちは良くなる。
それぞれの標準化団体はBluetoothとWi-Fiはオンになっていても、使われていない時は電力を消費しないとしている。だから、バッテリーの持ちを伸ばすために、オフにする必要はない。
むしろ、あなたがApple Watchを使っているなら、Bluetoothをオフにしてしまうと、Apple Watchが正常に動かなくなるばかりか、Apple Watchのバッテリーの減りが早くなる可能性がある。
だが、電波状況が悪いエリアにいるなら、バッテリーの持ちに悪影響を及ぼす可能性がある。そのような場合は、機内モードをオンにするとバッテリーの減りを抑えることができる。
実際、Wi-Fi接続によって使用される電力は、携帯電話回線よりも少ない。そのためアップルは常にWi-Fiをオンにしておくことを推奨している。
迷信その5:明るさの自動調節機能は、バッテリーの持ちを悪くする
バッテリーを節約したい時は暗く、節約しなくてもいい時は明るく、iPhoneの画面の明るさを手動で調節したくなるだろう。だが実のところ、明るさの自動調節機能はバッテリーの持ちを良くするとアップルは述べている。
明るさの自動調節機能は、設定>一般>アクセシビリティ>ディスプレイ調整>明るさの自動調節、でオンにできる。
コントロールセンターから手動で画面を暗くすることもでき、電力消費を抑えることができる。だが、設定を戻すことを忘れると、非常に暗くなった画面を見つめることになってしまう。